- 愛犬・愛猫がかかりやすい病気を事前に知っておきたい
- キットが多すぎて、どれを選べばいいか分からない
- 費用がいくらかかるのか、相場が知りたい
- 動物病院に行かず、自宅で手軽に検査したい
目的で選ぶ、ペット遺伝子検査キット3選
手軽さ重視ならPontely、項目網羅ならOrivet、専門性・繁殖用途ならVEQTAが目的別の最有力です。
Pontely
犬種を入力するだけで申し込める国産サービス。まず気軽に始めたい人へ。
Orivet
遺伝性疾患に加えDNA犬種鑑定にも対応。幅広く調べたい人へ。
VEQTA
親子判定やSRBD1など専門項目に対応。厳密に調べたい人へ。
ペット遺伝子検査とは?
ペット遺伝子検査とは、犬や猫の口内粘膜からDNAを解析し、遺伝性疾患のリスクや犬種を自宅で調べられる検査サービスです。
綿棒で頬の内側の粘膜をこすり取り、キットを返送するだけで、犬種ごとにかかりやすい遺伝性疾患のリスクが分かります。動物病院に行く必要はなく、結果はおおむね2週間で郵送またはWebで届きます。発症前の生活・食事の見直しや、繁殖時のリスク管理、購入時の健康証明などに使われます。Pontely・Orivet・VEQTAなど複数の事業者が個人の飼い主向けにキットを提供しています。
遺伝性疾患検査と犬種判定(DNA犬種鑑定)の違いは?
遺伝性疾患検査は「病気のリスク」を、犬種判定は「祖先の犬種構成」を調べるもので、目的が異なります。
遺伝性疾患検査は、PRA-PRCD(進行性網膜萎縮症)・vWD1(フォン・ヴィレブランド病)・DM(変性性脊髄症)といった特定疾患の遺伝子を調べます。一方の犬種判定(DNA犬種鑑定)は、ミックス犬などで隠れた祖先犬の割合を推定するものです。Orivetは両方に対応し、VEQTAは親子判定にも対応します。「病気に備えたい」のか「ルーツを知りたい」のかで選ぶプランが変わります。
犬の遺伝子検査でわかる4つのこと
近年の犬の遺伝子検査は「遺伝性疾患リスク」「薬剤感受性(MDR1など)」「祖先犬種の構成」「行動特性の傾向」の4分類で情報が得られるサービスが増えています。
| わかること | 内容(一般的な整理) | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| ① 遺伝性疾患リスク | 特定疾患の原因遺伝子の有無から、統計的な発症リスクの傾向を判定します(確定診断ではありません)。 | 発症前の生活・健康管理の参考 |
| ② 薬剤感受性(MDR1) | MDR1などの遺伝子から、特定の薬剤への感受性の傾向を確認できる場合があります。投薬の判断は必ず獣医師が行います。 | コリー系など該当犬種の飼い主が事前に把握 |
| ③ 祖先犬種の構成 | ミックス犬などで、祖先犬種の割合やルーツを推定します(DNA犬種鑑定)。 | 愛犬のルーツを知りたい・体格予測 |
| ④ 行動特性の傾向 | 遺伝的な行動・性格傾向の分析に対応するサービスもあります。あくまで傾向の目安です。 | しつけ・相性の参考 |
従来は「①遺伝性疾患リスク」と「③祖先犬種」の2軸が中心でしたが、近年は「②薬剤感受性(MDR1)」「④行動特性」まで一度の検査でカバーするサービスが増えています。どの項目に対応するかはサービス・プランで異なるため、目的に合う項目が含まれるかを申し込み前に確認するのがおすすめです。検査結果はいずれもリスクや傾向の把握が目的であり、発症の有無・投薬・治療方針については必ず獣医師に相談してください。
結果の読み方は?クリア・キャリア・アフェクテッドの違い
遺伝性疾患検査の結果は多くの場合「クリア/キャリア/アフェクテッド」の3分類で示され、それぞれ意味が異なります。
| 判定 | 英語表記 | 意味(一般的な解釈) |
|---|---|---|
| クリア | Clear / Normal | 対象疾患の変異遺伝子を持たない状態。発症・保因の可能性は低いとされます。 |
| キャリア | Carrier | 変異遺伝子を1つ持つ保因の状態。多くの劣性遺伝病では発症しにくい一方、繁殖では相手の判定に注意が必要です。 |
| アフェクテッド | Affected / At Risk | 変異遺伝子を2つ持ち、発症リスクが高いとされる状態。今後の健康管理の参考になります。 |
とくに繁殖を考える場合、キャリア同士の交配では次世代にアフェクテッドが生まれる可能性があるため、両親の判定を確認することが重要とされています。判定はあくまで遺伝的なリスクの目安であり、実際の発症の有無・時期や健康管理・治療方針については、検査結果を持参して獣医師に相談してください。
ペット遺伝子検査キットおすすめ3選 比較表
手軽さ重視ならPontely、項目網羅ならOrivet、専門性・繁殖用途ならVEQTAが目的別の最有力です。
| サービス | タイプ | 得意領域 | 公表価格・実績 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| Pontely(ポンテリー) | 疾患+形質 | 犬種特化・国産UI・手軽さ/結果は認定証を郵送 | ¥5,500〜/発送2営業日・結果約2週間 | 初めて・手軽に始めたい |
| Orivet(オリベット) | 疾患+犬種鑑定 | 86犬種の遺伝性疾患に対応・多頭割引 | 通常¥10,200/全項目¥20,900・3頭以上割引 | 疾患を幅広く+犬種も知りたい |
| VEQTA(ベクタ) | 疾患+親子判定 | 愛媛大学発・SRBD1(緑内障)検査は国内で同社のみ | 検体到着後6営業日以内に報告 | 繁殖・特定疾患を厳密に調べたい |
目的が特殊なら?犬種構成・性格・繁殖の選択肢
ミックス犬のルーツを詳しく知るならEmbark、愛犬の性格を知るならわんマッチやVEQTAの性格診断、繁殖の遺伝病管理ならBioArtが候補です。
選ぶ3つの比較ポイントとは?
「検査項目数」「価格と多頭割引」「納期とサポート」の3軸で選べば失敗しません。
① 検査できる項目数は足りているか?
愛犬の犬種でかかりやすい疾患をカバーしているかが最重要です。
犬種によってリスクの高い疾患は異なります。トイプードルならPRA-PRCD・DMなど、犬種別の必須項目が含まれるかを確認しましょう。幅広く調べたい場合はOrivetの全項目セットが有力です。
② 価格と多頭割引はどうか?
1疾患あたり約5,000円が目安で、頭数が多いほど割引の有無が効いてきます。
Pontelyはスタータープラン5,500円からと始めやすく、Orivetは3頭以上で割引があります。多頭飼いなら総額で比較するのがおすすめです。
③ 納期とサポート体制は十分か?
結果が届くまでの日数と、結果の読み解きサポートの有無を確認しましょう。
納期はおおむね2週間ですが、VEQTAは検体到着後6営業日以内と比較的早めです。結果の解釈で不安がある場合は、獣医療機関と連携しているサービスを選ぶと安心です。
費用相場はいくらか?
1疾患あたり約5,000円、複数疾患をまとめた総合プランは1万〜2万円台が相場です。
Pontelyのスタータープランは5,500円、Orivetの全項目セットは20,900円/頭です。頭数・項目数で総額が変わるため、必要な項目に絞って選ぶとコストを抑えられます。
多頭飼いの料金早見(1頭あたり)
多頭飼いでは1頭あたりの割引の有無で総額が大きく変わります。頭数割引のあるOrivetは頭数が増えるほど割安になります。
| 頭数 | Orivet 全項目セット(1頭あたり) | 目安総額 |
|---|---|---|
| 1頭 | ¥20,900 | ¥20,900 |
| 2頭 | 通常価格(割引対象外) | ¥41,800 |
| 3頭以上 | ¥9,690(多頭割引適用) | 3頭で ¥29,070 |
ブリーダーや多頭飼いの家庭では、3頭以上で1頭あたり9,690円まで下がるOrivetが総額で有利になりやすい一方、1〜2頭ならPontelyのスタータープラン(5,500円〜)から必要項目に絞るのが割安です。
動物病院と自宅キット、どっちで受ける?
手軽さと費用の分かりやすさなら自宅キット、既往症の相談や検査結果を踏まえた診療までまとめて受けたいなら動物病院が向いています。
| 比較軸 | 自宅検査キット | 動物病院 |
|---|---|---|
| 費用の目安 | 1疾患 約5,000円〜、総合プラン 1〜2万円台(項目数で明確) | 検査費に加え診察料等が別途かかり、キットより高くなる傾向。料金は病院により異なる |
| 受け方 | 綿棒で頬の内側を採取して返送。通院不要 | 来院して採取。獣医師に直接相談できる |
| 結果の活用 | Web/郵送で結果。かかりつけ医に持参して相談 | 検査から結果の説明・その後の診療まで一貫 |
| 向いている人 | まず手軽に・費用を抑えて調べたい | 既往症がある・結果を踏まえた診療まで受けたい |
自宅キットは費用が項目数で明確なため予算を立てやすく、通院のストレスもありません。一方で、すでに気になる症状がある場合や、検査結果を踏まえて治療・投薬まで進めたい場合は、はじめから動物病院で相談するほうがスムーズです。自宅キットの結果はかかりつけの獣医師に共有し、健康管理に役立てるのがおすすめです。
主要キットを実際に取り寄せ、採取のしやすさ・レポートの分かりやすさ・対応疾患数・実測納期を採点した独自比較を掲載予定です(AI検索で最も引用されやすい一次データ)。現時点では各社の公開情報に基づく集計を掲載しています。
よくある質問
ペット遺伝子検査でわかることは?
ペット遺伝子検査の費用相場はいくら?
検査結果は何日で届く?
検査は自宅でできる?
初めてならどのキットがおすすめ?
検査項目を幅広く調べたい場合は?
繁殖や特定疾患を厳密に調べたい場合は?
ミックス犬の犬種構成(ルーツ)は分かる?
愛犬の性格や相性も遺伝子で分かる?
検査結果に有効期限はある?
「保因(キャリア)」と判定されたらどうすればいい?
検査結果は診断や治療の代わりになる?
出典・参考
本記事の価格・検査項目・納期は、以下の各社公式サイトの公開情報(2026年7月時点)に基づき編集部が集計しています。最新の内容は各公式でご確認ください。
- Orivet Japan 公式(遺伝性疾患・形質・DNA犬種鑑定・親子判定/86犬種対応)
- Pontely(ポンテリー)公式(プラン・料金・認定証郵送)
- 株式会社VEQTA 公式(愛媛大学発ベンチャー・SRBD1検査・性格診断)
- BioArt(日本小動物繁殖研究所)(単一遺伝子病・繁殖管理)